2021年度 看護師内山
朝夕の涼しい風に秋の気配を感じるようになりました。昨年に続き、新型コロナウイルス感染症拡大による自粛生活に加えて、今年の夏は例年に比べて雨の日も多く、子どもたちにとっては楽しみが思う存分できなかった夏だったのでは…と思います。
来年こそは新型コロナウイルス感染症が落ち着いてくれることを祈るばかりです。
保育園では、手洗いうがい、手指消毒の使用、アルコール消毒を用いての拭き掃除、食事時の飛沫感染予防、子ども・職員の毎日の検温・体調チェック等、引き続き感染予防を徹底していきたいと思います。ご家庭でも、体調の変化にご注意下さい。
8月の感染症
感染性胃腸炎 … 2名(1歳児、3歳児)
伝染性紅斑 … 1名(3歳児)
手足口病 … 1名(4歳児)
9月の保健行事
8日(水) 身体測定
16日(木) 秋の健康診断(全園児対象)
防災週間(8月30日~9月5日)
9月1日は防災の日、9月9日は救急の日です。もしもの時に備え、非常食や水、ラジオ、懐中電灯などを用意しておきましょう。
また、お子さまにも火事や地震が起こったらどのように行動すべきか、煙を吸わずに逃げる方法や、地震の時は机の下に隠れるなど、日頃から繰り返し話し、緊急時に備えるようにしましょう。
おうちの中にも事故やけがを招く危険な物がたくさんあります。事故を防ぐために、確認をしてみましょう。
・子どもの手の届く場所に置いてはいけない物(薬、洗剤、たばこ、ライター、ポット、炊飯器、包丁などの刃物、針、子どもが飲み込める大きさの細かい物など)
・踏み台になる物はベランダに置かない
・コンセントなどをいたずらできないようにする
・遊び食べに注意する(食べ物が喉に詰まることがある)
・浴室には子ども1人で勝手に入れないように工夫する
薄着の習慣は秋からスタート
近年、自律神経の乱れから体調不良を感じている子どもは増えてきているといわれています。子どもの自律神経はまだ発達の途中ですので、「薄着」を取り入れ、強い身体作りを目指しましょう。
Q1 厚着だと体温調節ができなくなる?
A そもそも子どもは大人よりも体温が高いため、あまり服を着込み過ぎると、身体の体温調節機能を養うことができなくなってしまいます。普段はできるだけ薄着で、外気温の変化に対応できるような身体を作っていきましょう。
Q2 薄着の効果は?
A 薄着で過ごすことにより、皮膚は気温の暑さや寒さを敏感に感じやすくなります。このことで、血管の収縮、拡張といった働きをくり返し、身体の体温調節機能が養われると、自律神経のバランスが発達していきます。
Q3 自律神経とは?
A 自律神経とは、自分の意思とは関係ない動きをする神経のことです。例えば、眠っているときの呼吸や心臓の動き、暑いと汗をかくなどの体温調節といった生命活動を維持するために必要な身体の機能です。自律神経の機能に支障をきたすと、子どもも大人と同様、貧血、頭痛、冷え症、低体温、下痢や便秘など様々な体調不調が起こります。
Q4 薄着のメリットとは?
A 風邪をひく原因は、寒さではなくウイルス。ウイルスを撃退するのは人間の「免疫力」です。薄着で自律神経を鍛えることにより、免疫力が高まるため、風邪をひきにくい身体になります。
Q5 薄着の注意点は?
A 薄着のポイントは、肌着です。肌着を着ないと体温が逃げてしまい冷えを感じてしまいますので、肌着を着てお腹や背中を覆い、しっかり体を保温しましょう。また、背中には内臓につながるツボがたくさんありますので、背中の大きく空いたシャツは着せないようにしましょう。冬に外出する時は、神経が集中し寒さを感じやすい首、手首、足首を温めましょう。具体的には、マフラーや手袋、レッグウォーマーなどで身体の冷え過ぎを防ぎましょう。また、厚手の服に頼るよりも、薄手の服を重ねて着るほうが空気の層ができるため温かく、後で脱ぎ着して体温を調節できるのでおすすめです。