2021年度 看護師加藤
暑い夏でも子どもたちは元気いっぱいで、毎日水あそびなど楽しんでいます。子どもたちは、暑さの中でも夢中になってあそぶので、水分の補給には十分に気を配りましょう。新型コロナウイルス感染症の拡大がまだまだ落ち着かず色々と制限されることもありますが、体調や怪我に気をつけながら、楽しい夏の思い出を作れるといいですね。
熱中症の予防には活動前の給水が大切です
(都立大塚病院小児科入間田医師の研修より)
登園などお出かけ前に、コップ1杯の水分補給を心がけてください。
以下に、自宅で簡単に作れる『経口補水液』のレシピを掲載しますのでご参考ください。
《レシピ》水500ml + 砂糖大さじ2杯 + 塩小さじ1/4杯
※レモンや梅エキスなどを加えると、さっぱりとして飲みやすくなります。お好みでお楽しみください。
7月の感染症
RSウイルス感染症 … 9名(0歳児2名、1歳児5名、2歳児2名)
8月の保健行事
4日(水) 身体測定
19日(木) 乳児健診
※乳児健診は、たけ組(0歳児クラス)のみの実施になります。
気をつけよう 夏の感染症
「毎日水遊び」で楽しい夏ですが、体力の消耗の激しい時期でもあります。
夏にはどんな感染症がはやるのかを知ったうえで十分に気をつけていきましょう。
ヘルパンギーナ
【原因】コクサッキーウイルスA群などに飛沫感染することで発症。
【症状】高熱、のどの痛みが特徴。のどに水ほうや潰瘍(かいよう)ができて痛みがひどく、乳児の場合はミルクが飲めなくなるほどに。
【対応】のどの痛みは、熱が下がってからも続くことがある。熱やのどの痛みがあるうちは、安静に過ごすように。
咽頭結膜熱(プール熱)
【原因】アデノウイルスによる飛沫感染。目やにや便からうつることも。プールの水を介して感染することがあるので「プール熱」と呼ばれる。
【症状】39℃以上の発熱とのどの痛みがあり、目のかゆみ、痛み、充血、涙など、結膜炎のような症状が出るのが特徴。
【対応】感染したら、症状がなくなってから2日経過するまでは登園停止。自宅で安静に過ごすように。
流行性角結膜炎
【原因】目とまぶたの裏側を覆っている結膜にアデノウイルスが感染して起きる炎症。ウイルス性の結膜炎の中でももっとも感染力が強く、プールの水だけでなく、タオルの共有や手指の接触によっても感染する。最近は季節に関係なく発症する傾向がある。
【症状】まぶたのはれや異物感、痛み、充血。目やにで目が開けられなくなったり、発熱や下痢を伴うことも。
【対応】完治まで2~3週間かかり、発病から2週間は登園停止。感染予防のため、こまめに手を洗い、タオルの共有は避ける。
手足口病
【原因】コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる飛沫感染。
【症状】手のひらや足の裏、口の中に小さな水ほうや赤い発しんができ、熱が出ることも。
【対応】3~5日で治る。元気があれば登園できるが、まれに髄膜炎などの合併症を起こすことがあるので、頭痛やおう吐を伴う発熱が3日以上続くときは、すぐに受診を。
とびひ
【原因】虫刺されや湿しんをかきむしったあとに黄色ブドウ球菌などが感染して起こる。症状がどんどん広がっていくことからこの名称で呼ばれる。皮膚が弱いとかかりやすい。
【症状】皮膚に水ぶくれができ、破けて赤くむけたような状態になる。発熱することも。
【対応】主な治療法は抗生物質の使用だが、衣服を清潔に保つこともたいせつ。患部をガーゼなどで覆って登園するように。また、患部がじくじくしているときは症状が悪化しやすいので、プールは避ける。シャワーを浴びる程度ならOK。
水いぼ
【原因】ボックスウイルス群が原因。タオルやビート板の共有、体の接触などで感染する。
【症状】粟粒大のいぼが胸や腹、わきの下などにできて広がる。
【対応】完治まで半年から1年半程度かかる。自覚症状がなければ治療は不要。肌のバリア機能が低下しているときや、かゆくてかきこわしてしまうようなら、医師と相談のうえ、いぼを取ったり、薬による治療を行うことも。